プロレス好きは、だいたい友達!

プロレス好きが高じて、柔術、グラップリングに取り組む筆者が、プロレスの見方、知識、哲学を綴ります。全人類がプロレス好きになることが目的です。

苦みが旨みに。プロレスの好みは変わる

先日、新宿の「雛寿司」というお寿司食べ放題のお店に行ってきました。

食べ放題、といっても回転ではなく板前さんがしっかり握ってくれます。

 

注文するお寿司を用紙に書いて店員さんに渡すと、板に乗った美味しそうなお寿司が登場します。

綺麗な店内で、お1人でも入りやすいと思います。ランチタイムもやってますので、是非新宿に行ったときは寄ってみてください。

 

知り合いと食べていたんですけど、お互いお酒も飲んでいました。

最初はお互いビールだったんですけど、途中から知り合いはサワー、私は「黒霧島」を

ずっと飲んでいました。

 

霧島シリーズを飲まれたことはありますか?九州で製造されている焼酎で、私は黒霧島が好きです。

 

霧島のCMなんですけど、九州の郷土料理と霧島を合わせて紹介する動画がありまして、凄く美味しそうなんですよ。それがあったんで、お寿司とあわせて霧島を飲んでいました。

いいなぁ、ビールが好きだけどもっと焼酎とか日本酒をこれからメインに飲んでみようかなと今年の抱負を考えました(笑)

 

 

昔、はじめて焼酎を口にしたときは、「なんだこれ・・・こんなもん飲めるか」と

強く思ったものです。(笑)

こんな苦い、なんともいえない透明なものを良く笑顔で飲めるな、と大人たちを不思議に思ったものです。

 

子供の味覚と大人の味覚

 

お酒に限らず、子供の頃には全く食べられなかったものが、大人になったら食べらえるようになった、いやむしろ好きなものになった、そういう経験は誰しもあるのではないでしょうか。

「好みは変わる」これはザラにあるものです。

 

その違いというのは、舌にある「味蕾」(ミライ)が関係しているといわれます。

味蕾というのは、簡単に言うと味を感知するためのもので、苦み、うま味、辛味などを判断するために重要で、子供の頃の方が数が多く、大人になるにつれて数は減っていくといわれています。

 

子供の頃に苦いもの、酸っぱいものが食べられないのは、味蕾の働きによって身体にとって危険なものを避けるための本能的な働きであるのです。

 

それが年齢を重ね、味蕾の数が減り、そして様々な経験を蓄積していくことで、食べられなかったものが食べられるようになる、美味しいなんて微塵も感じなかったお酒が飲めるようになるんですね。

このように、好みは変わっていきます。

 

プロレスの好みも変わる

 

これと全く同じように、プロレスの好みも変わりますし、それがプロレスを見続けていくことの楽しみの一つであったりもします。

プロレスというのは、観ている人の「考え方」や「生き方」そういったものをレスラーに対して反映するものです。映画やドラマの役に己を重ねるのと全く同じで、レスラーに対して反映させるものです。

レスラーのスタンス、そして発信方法、試合スタイル、自然と応援したくなるレスラーは存在しますし、点ではなく、線で観ていくと一層面白さは増します。

まるで成長日記を見るかのように、選手の活躍の歴史を知ることで一層試合の見方も変わります。

そして、そんな好みのレスラー、アイドルでいうと「推し」っていうんですかw

推しレスラーは変わっていくものだと思います。あなたはどう思われますか?

 

・「純プロ」と「格プロ」という言葉

私がどっぷりプロレスファンに目覚めたのは、中学一年生の頃でした。

当時はまさに「純プロ」と「格プロ」という言

葉が紙のプロレスという雑誌に躍っていた時代です(分かる人いるのかw)

要するに、「格闘技的なプロレス」が流行っていた時代で、「格プロ」と呼び、

昔からあるプロレスを「純プロ」と分けて呼んでいたんですね。

 

格闘技プロレスというのは、小川直也とか藤田和之とかオープンフィンガーグローブを付けてのプロレス。特に小川直也橋本真也は一般の人にも大きな衝撃を与えましたが、新日本プロレスは特に格闘技的なプロレスが全盛の時代でありました。

 

格闘技プロレスから入った私

んで、格闘技ファンから入った私は、オープンフィンガーグローブをつけた喧嘩マッチ的な格闘プロレスが、「これがプロレスか」と思ったのでしたw

プライドなどとの純MMAとは雰囲気も違いましたし、プロレスラーがMMAに出場もしていましたから、そのあたりの線引きも曖昧でしたし、当時はそれで良かったんだと思います。

抵抗感もありませんでしたし、「猪木カラー」みたいなものが好みだったのだと思います。

純プロは面白くないと感じていた!

んで、当時はいわゆる「純プロ」、新日本でいうと武藤敬司とかそういった純粋なプロレスがあまり面白くないと感じていました。

プロレス観ていて何言ってんの?と思われるかもしれませんが事実そうでした。

 

ワールドプロレスリングでも、格闘技マッチ的なものを観たかったですし、新日本プロレスの選手というよりどちらかというと格闘技的な雰囲気のある外敵に興味がいっていました。

 

入口が違ったというか、観ている部分が違ったので、華麗なムーブとか、良く分からなくて、「それ、格闘技で使えないだろ」とよく思っていたものでした・・・

 

今は、純プロしか観たくない!!

時は流れて、プロレスの好みは完全に変わりました。

今は、純プロしか観たくないです。

というか、MMA的なプロレスはほんと面白くないと感じるようになりました。

 

それは自らでもMMAに取り組んで楽しいことも死ぬほどしんどいことも経験して、

MMAにはないプロレスの魅力が分かったのが大きいんだと思いますが、

それだけに過去の純プロの試合動画、たとえばNWOジャパンの頃の試合とか、

めちゃくちゃ面白く感じます。そして今の新日本プロレスの試合もほんと面白いです。

昔の私ならもしかしたらつまらないとかんじたかもしれませんし、面白さに気づけずにいたと思います。

「格闘技で使えるか?んなくだらないことどうでもいいだろ!」っ感じですw

 

推しレスラーや押し団体は変わるものです。昔は否定していたスタイルが今は大好きとか。正直すまんかったってかんじですw

 

自らの生き方とレスラーを重ねてみましょう。

昔は苦手で関わりたくなかった人と今は嘘のように親友だったり。

人間ですからそういったことはあります。

ぜひ、レスラーに己の生き方を重ねて試合を見てみてください。

きっと、今より気持ちを入れて応援することができるとおもいます。

 

そして、もしプロレスを長く観られているなら、昔は受け付けなかったレスラーを

もう一度見てみると、何か以前は見えなかった部分が見えて、そのレスラーを応援したくなるかもしれません。

プロレスは大河ドラマどいいますが、長く観戦しているとそういう面白さがあります。

点から線で観戦していきましょう。